メロンの種類分けは3通り。代表的な7品種と絶品の熊本産メロンをご紹介

 果実の王様とも称され、贈り物としても人気の高いメロン。

高級感ある見た目、ジューシーでとろける甘い果肉、老若男女問わず愛されるフルーツです。

この記事ではメロンの種類分けの方法と代表的な7品種、そして弊社が自信を持っておすすめする熊本産のメロンをご紹介いたします。

​​メロンの種類分けは3通り

国内で販売されているメロンにはたくさんの種類があります。メロンの3つの方法で種類分けができます。

1つずつ紹介していきます。

1.果肉の色

メロンの果肉の色は以下の3種類に分けられます。

青肉系

アールスメロン(マスクメロン)やアンデスメロンなど

赤肉系

夕張メロン・クインシーメロンなど

白肉系

ホームランメロンなど


日本ではよく「青肉系」と「赤肉系」のメロンが食べられています。 

2.皮の網の有無

「メロンの絵を書いて」と言われたら、おそらく多くの人が皮に網目のあるメロンを描くのではないでしょうか。この網目のあるメロンは「ネット系」メロンと分類されるんです。一方で、スイカのようにつるんっとした網目のないメロンは「ノーネット系」メロンと分類されます。

ネット系メロンは繊細な甘みの高級品種が多いです。一方でノーネット系メロンはネット系に比べるとお手頃価格で買えることが多く、輸入メロンはほとんどがノーネット系です。

ネット系

アールスメロン(マスクメロン)など

ノーネット系

ホームランメロンなど



ネット系:メロンの網目はなぜできる?

実は、メロンの花が咲き終わり実がついた頃は、メロンの皮はまだツルツルなんです。メロンの実が成長するにつれて、果実の成長に外皮が追いつけなくなり、外皮がひび割れします。その時に「スベリン」という油脂状の蠟質(ろうしつ)が出てきます。このスベリンがコルク状に固まることで、メロンに網目の模様ができるのです。

メロンの網目は外皮のひび割れから果実を守ためにできた、かさぶたのような役割を果たしているんですね。

一般的には、ネットの模様が均等であるほどに良品とされ、商品価値が高くなります。

 3.栽培方法

メロンは栽培方法によっても分類されます。栽培方法は大きく分けると「ガラス温室栽培」「ビニールハウス栽培」「トンネル栽培」の3つの方法です。

国内の多くの品種はビニールハウス栽培とトンネル栽培ですが、静岡県のクラウンメロンは独自のガラス温室栽培で育てられていますよ。

ガラス温室栽培

光の透過率に優れたガラスを用いた温室で、温度や水管理をこまめに行いながら、育てる栽培方法。

ガラス温室栽培で育てられたメロンは「温室メロン」と言われます。

ビニールハウス栽培

日光量や外気をコントロールしたビニールハウスの中で栽培する方法。

この方法で育てられたメロンを「ハウスメロン」と言います。

トンネル栽培

ビニールでトンネルを作り、その中でメロンを育てる方法。自然のもとで育てる「露地栽培」の代表的な方法が、トンネル栽培です。

露地栽培で育てられたメロンは「露地メロン」と言われます。


メロンの代表的な7つの品種をご紹介

次は代表的なメロンの品種を厳選して7つご紹介します。


アールスメロン

アールスメロンは、「マスクメロン」と呼ばれる高級メロンの品種名。香りが「musk(ムスク)」に似ていることから「マスクメロン」と呼ばれるようになりました。

なんと、アールスメロンは1本の木に1個しか収穫できないんです。そのため、栄養がたっぷり凝縮されて、甘い果肉、溢れんばかりの果汁が特徴的。値段が高価なのも納得ですよね。

果肉は青肉系、外皮に網目のあるネット系メロン。

旬の時期は5~7月頃。主な産地は静岡県や高知県。安定した温度や湿度で管理する必要なため、温室栽培で育てられます。

クラウンメロン

マスクメロンの最高峰「クラウンメロン」は、芳醇な香りと、なめらかな舌触りが特徴です。

主な産地は静岡県で、ガラス温室栽培で徹底した管理のもと育てられます。

皮に網目のあるネット系、かつ青肉系のメロンです。

アンデスメロン

味や香りがマスクメロンに似ていて、ジューシーでとろけるような味わい。なのにマスクメロンよりもリーズナブルに手に入る「アンデスメロン」。

アンデスメロンの名前の由来はとってもユニーク。当初は「安心ですメロン」という名前で売り出される予定でした。しかし、メロンは芯を取って食べることから「あんしん」の「しん」を取り、「あんですメロン」となったと言われています。

種類は青肉系かつネット系。旬の時期は、5~6月頃。おもな産地は茨城県で温室栽培で育てられます。ほかにも熊本県や山形県でも栽培されています。

アムスメロン

 皮が薄く、ジューシーな果肉をたっぷり堪能できるのが魅力の「アムスメロン」。独特の果皮が特徴的で、網目のない部分にはスイカのような縞模様があります。

名前の由来はオランダの都市アムステルダム。アムスメロンは日本のメロンですが、親の品種にオランダ系が入っているため、そのように名づけられたようです。

青肉系かつネット系。主な栽培方法は温室栽培。千葉県、島根県、鳥取県、愛媛県、長崎県とさまざまな地域で栽培されています。

夕張メロン

北海道夕張市の特産として多くの人から愛される「夕張メロン」。きれいなオレンジ色の果肉、完熟するととろけるほどに柔らかくジューシーな味わいが人気の秘訣。マスクメロンに並ぶ高級品種として知られています。

栽培方法は温室栽培。皮に網目模様の入ったネット系、かつ果肉は赤肉系。旬の時期は6月下旬~8月上旬です。 

クインシーメロン

ジューシーで独特の風味が味わえるクインシーメロン。

「クイン」は Queen、「シー」はHealthyの「thy」、この2つの言葉が組み合わさってできた名前です。

表面に網目があるネット系で、果肉は鮮やかなオレンジ色の赤肉系。ハウス栽培で育てられ、5月〜7月がシーズンです。おもに茨城県、山形県、熊本県で栽培されています。

ホームランメロン

皮、果肉は乳白色の白肉系、ツルツルした小ぶりな見た目が特徴的な「ホームランメロン」。

国内メロンでは珍しい、ノーネット系のメロンです。

完熟するとクリームのような滑らかな舌触りになり、すっきりとした上品な甘さを味わうことができます。

野球のホームランにちなみ、「ホームラン級の美味しさ」であるとの理由から名付けられました。 

ホームランメロンは熊本県で生まれ、現在の主な産地は熊本・茨城です。病気に強く栽培しやすい品種で、ハウス栽培やトンネル栽培で育てられます。旬は4月から7月頃です。


野菜.comのオススメは熊本産の「肥後グリーンメロン」

 

野菜.comが自信を持ってオススメするのは、熊本産の「肥後グリーンメロン」。

大玉で、甘くてジューシー、シャキシャキとした食感が肥後グリーンメロンの特徴。グリーンメロンと言う名の通り、果皮はやや濃い目の緑色をしています。

種類は青肉系かつネット系。ハウス栽培で育てられ、5月~6月中旬頃までの期間限定で出荷されます。

熊本県特有のフルーツとしても人気の高いメロンです。

 

熊本産メロン、美味しさの秘密は「温暖な気候」と「水はけの良い土地」

メロンの栽培には、水はけのよい土地、1年を通じて温暖な気候、昼夜の寒暖差が大きいことが重要です。

熊本市は気候が温暖で、さらに、水道水の100%を地下水で賄っている日本一の地下水都市。

なぜなら、熊本の大地は阿蘇火山が噴火した時の火砕流が厚く降り積もって出来上がっているため、地層に隙間が多く、非常に水はけが良いんです。

積雪や台風などの気象災害も少なく、メロンの栽培に欠かせない「水はけの良い土地」と「温暖な気候」がそろっているため、熊本では美味しいメロンが収穫できるのです。

絶品の熊本産の肥後グリーンメロン、ぜひ食べてみてくださいね。


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