鮮やかな青紫色、小さくて丸くてコロコロ可愛らしいブルーベリー。
ヨーグルトやジャム、ケーキの飾りなどで1年中見かけるフルーツですよね。
ブルーベリーは私たちにとって身近なフルーツですが、1年中収穫できるわけではなく、国産のブルーベリーには旬の季節があるんです。
この記事では、ブルーベリーの旬の季節や産地、品種まで詳しくご紹介します。
ブルーベリーの旬の季節は「夏」
最近スーパーでは季節を問わずに、ブルーベリーを見かけるようになりました。
そのためブルーベリーは1年中収穫できるの?そう思われている方もいるかもしれません。
実は、日本で栽培されているブルーベリーの主な収穫時期は6〜9月。ブルーベリーの旬の季節は夏なんです。
アメリカ、ニュージーランドを中心に、チリやオーストラリア、カナダなど、産地を変えながら輸入品が出荷されているため、今では1年中ブルーベリーを手にできる訳です。
ブルーベリーの産地
ブルーベリーは全国で栽培されていますが、その中でも収穫量が多いのが、「長野県」「東京都」「群馬県」です。
長野県は、国産ブルーベリーの約2割の生産量を誇ります。
ブルーベリーの品種は100種類以上
現在、日本で栽培され流通しているブルーベリーの品種は、なんと100種類超え!
それらは大きく「ハイブッシュ系」と「ラビットアイ系」の2つの系統に分類されます。
ハイブッシュ系
ハイブッシュ系は、さらに「ノーザンハイブッシュ系」と「サザンハイブッシュ系」の2つに分類されます。どちらも収穫時期は6月下旬〜7月中旬頃。
THEブルーベリーの鮮やかな青紫色をした大粒の果実、そして甘みと酸味のバランスが優れているのが特徴的。ブルーベリー狩りにも使われ、生食に向いている種類です。
ノーザンハイブッシュ系
もっとも古くから栽培されている系統で、寒冷地向きなのがノーザンハイブッシュ系。代表的な品種は、美味しさ・サイズ・育てやすさ・収穫量など欠点がない「ブルーレイ」、ブルーベリーの王道「スパルタン」、500円ほどの大きめサイズが特徴の「チャンドラー」など。
サイズは品種によってまちまちです。酸味と甘みのバランスが良く、ちょっぴり酸味が勝るのが特徴的です。
サザンハイブッシュ系
1970年代半ばにノーザンハイブッシュ系のブルーベリーを暖地でも再現したいとの想いで開発されたのが、サザンハイブッシュ系。現在でも新品種が続々と登場しています。
代表的な品種は、トップクラスの美味しさ「オニール」、香りが抜群「パルメット」、甘くてジューシー「シャープブルー」など。
ノーザンハイブッシュ系と同じく、酸味と甘みのバランスに優れていますが、どちらかというと甘みが勝るのが特徴的です。
ラビットアイ系
ラビットアイ系の特徴は、実が熟す前にうさぎの目のように赤くなること。収穫時期はハイブッシュ系よりも遅く、7月上旬〜9月下旬頃。
代表的な品種は、ラビットアイ系では1番の大きさを誇る「タイタン」、豊潤な甘みで優良品種「ブライトウエル」、育てやすく抜群家庭菜園向けの「ホームベル」など。
サイズは、ハイブッシュ系よりも一回り小粒サイズ。しかし、収穫量はハイブッシュ系の2倍近くになります。
また、味は酸味が控えめで甘みが強く、皮に厚みがあるのが特徴的。生食でも美味しく食べられますが、若干歯応えがあり、甘みが強いため、ジャムなどの加工品に使われることが多い種類です。
基本的に暖地向きな系統で、育てやすいのも特徴です。
美味しいブルーベリーを選ぶ4つのポイント
ブルーベリーは追熟(※)しません。そのため、食べ頃を迎えてから収穫されます。
(※)追熟(ついじゅく)とは
収穫後の果物を一定の期間寝かせて成熟させること。追熟することで、果肉が成熟し、柔らかさや甘味が増して美味しくなるのが特徴。
追熟する果物は、マンゴー・メロン・キウイフルーツ・セイヨウナシ・バナナなど。一方で、りんご・ぶどう・パイナップル・スイカ・イチゴなど、追熟しない果物もある。
食べ頃のブルーベリーを見分けるポイントは4つ!
ハリのあるふっくらした大きめの果実
大きめの果実の方が、成熟していて甘いことが多いです。
また、果皮にシワが寄っていたり、傷が付いていたりするものは、鮮度が低下している場合があるので避けましょう。
1粒まるっとしっかり色付いている
軸の付け根まで、しっかりと色付いている状態が、ブルーベリーの食べ頃です。
皮の色が濃く、鮮やかな青紫色をしているものを選びましょう。
表面に白い粉が付いている
ブルーベリーの表面に付いている白い粉。これは「ブルーム」と呼ばれ、熟した果実を害虫やウイルスなどからを守るために自然に分泌されるものです。ブルームが付いていることで、果実を乾燥から守り、鮮度を保つことができるんです。
「ブルームがたくさん付いている=完熟している」つまりは、美味しさの証拠になります。
おしりの星が開いている
ブルーベリーのおしりは星のようになっています。
食べ頃になると、おしりの星も開いてくるので、おしりの星にも注目して見てくださいね。
ブルーベリーの保管方法は?
保存する時は乾燥しないように、しっかりとパックや袋に入れて冷蔵庫に保管し、なるべく早めに食べましょう。食べきれない時は、冷凍したり、ジャムにして加工したりするのがおすすめです。
美味しいだけじゃない!低カロリーで美容にも良い!最強のフルーツ「ブルーベリー」
ブルーベリーは美味しいだけではなく、低カロリーで、美容や健康にも良いんです。
目の機能改善に効果的だと言われているアントシアニン、粘膜を保護してくれるビタミンA、便秘解消に効果的な食物繊維などの栄養が豊富に含まれています。
まさに食べて損はない、最強のアンチエイジングフルーツです。
1年中手に入るブルーベリーですが、ぜひ一番美味しい旬の季節に国産のブルーベリーを味わってみてくださいね。