スーパーに柑橘類が並び始めると、今年もまた冬がやってきたなぁと感じますね。
柑橘類といえば、そのなかでも伊予柑は果肉たっぷりでズシッと重みがあり、甘みがあって栄養が豊富な果物です。
この記事では、伊予柑の
- 収穫の時期
- 食べごろの時期
- 選ぶポイント
- 保管方法
などについてお伝えしていきます。
伊予柑の収穫の時期
伊予柑の旬な時期は冬です。
地域によって収穫の時期は異なりますが、生産量が最も多い愛媛県では1月から収穫されます。
一番の収穫のピークは2月。早いところでは11月から収穫が行われます。
伊予柑が美味しい旬な時期
伊予柑が美味しくなる時期は4〜5月頃になります。
「2月頃が旬じゃないの?」と思われた方もいるかもしれませんが、伊予柑の場合、収穫=旬ではないんです。
どういうことか?
実は伊予柑は、収穫してしばらく貯蔵することによって、甘くなるんです。
収穫したばかりの食べ物は新鮮で美味しいイメージがありますよね。
しかし、収穫したばかりの伊予柑はとても酸味が強く、食べると酸っぱいんです。
生産量が最も多い愛媛県産の「弥生紅(やよいべに)」も、1〜2月に収穫したものを、3〜4月まで貯蔵して熟成させています。
貯蔵することによって酸味が抜け、一番食べごろな時期が4〜5月頃になってくるということなんです。
伊予柑の特徴
伊予柑はみかんと何か違いはあるのか?どんな歴史があるのか?
伊予柑の特徴について簡単にわかりやすくご紹介します。
伊予柑はビタミンCたっぷりで甘酸っぱい
伊予柑は「高糖高酸」といって、糖度とクエン酸度がどちらも高く、色・味・香りが楽しめる品種です。
果汁たっぷりなうえに果肉がぎゅっと詰まっており、甘酸っぱさが楽しめる果物になります。
またクエン酸の他にビタミンC・カリウムが含まれており、1個で1日の必要摂取量のビタミンCを摂ることができます。
ビタミンCは美肌効果や免疫力アップ、ストレス緩和、貧血の予防。
カリウムは高血圧の予防や気になるむくみを改善してくれる働きがあるので、風邪をひきやすく、むくみやすい冬の季節にぜひ取り入れたいですね。
伊予柑の名前の由来
伊予柑の「伊予」は、伊予の国、つまり伊予柑の生産量が日本一の愛媛県から取られています。
なんと全体の90%以上が愛媛県で生産されているんです。
このことから伊予柑は愛媛県が発祥の地と思われがちですが、実は初めて発見されたのは山口県にある荻市というところ。
当初は紅みかん、穴門みかんなどと呼ばれておりましたが、愛媛県に持ち込まれ栽培を開始したことをきっかけに「伊予ミカン」、そして「伊予柑」と名称が変わっていきました。
伊予柑を選ぶポイント
伊予柑を選ぶポイントについて、以下にまとめました。
ぜひ購入時に役立ててくださいね。
①形
浮き皮(うきかわ)になっていないものを選びましょう。
浮き皮とは、果肉と果皮が剥離している状態のこと。
浮き皮は急激に成長する過程で起きる現象です。これは雨が続いたり、成長が止まった後に雨が降っても起きてしまいます。
では、なぜ浮き皮の状態だと良くないのか?
果肉と果皮が剥離するのは、果肉の成長養分が果皮に回ってしまっているからなんですね。
つまり、皮は剥きやすいけれど、果肉の甘さは失われてしまっているんです。
②色
色が濃いものは、太陽の光をしっかり浴びているため、甘みがあります。
オレンジの色が濃いものを選ぶのがポイントです。
③へた
へたは小さいものを選びましょう。
へたが太いものに比べると、道管から入る水分が少なく、甘味の濃くなる傾向にあります。
反対にヘタが太いと味がしっかりし過ぎている可能性があるため、へたが小さいものを選ぶとバランスの良い甘酸っぱさを楽しんでいただけるかと思います。
④重量感
手に持ってみて、重みがしっかりあるものを選びましょう。
大きさの割にずっしり感じられるものは、中身がしっかりと詰まっている傾向にあります。
伊予柑の保存方法と保存期間
伊予柑は、直射日光を避け、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
伊予柑は冬の時期に収穫されるため、暖房がかからない室内ではなく、気温が低い場所での保管が長持ちします。
乾燥を防ぐために、1つずつ新聞紙に包むこともおすすめです。
保存できる期間は鮮度や状態によるため確実なことは言えませんが、風通しの良い場所に正しく保管していただくと7〜10日程度になります。
酸味が強く、皮がまだしっかりしているものであれば、2〜4週間の保存が可能です。
伊予柑の食べ方
伊予柑は皮が厚いので剥きづらそう…と思われがちですが、そんなことはありません。
意外と皮はやわらかいため、手ですんなり剥くことができます。
まずヘタがついている反対側の中心部分に指(ツメ)を入れ、皮を剥いていきます。
外の皮を剥けたら、房を一つずつバラしていきましょう。
続いて、果肉に覆われている白い薄皮を取り除いていきます。
まず薄皮の切れ目を破きましょう。破るのが難しい場合は包丁で取り除いても大丈夫です。
最後に切れ目から薄皮を剥いたら召し上がっていただけます。
伊予柑は皮を剥くと果肉の背に白いわたが残りやすいので、取り除くのが少し手間がかかりますが、白いわたは食べられないわけではありません。
食物繊維が多いので、見た目をあまり気にせず召し上がることをおすすめします。
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