愛媛県八幡浜市のみかん農家「あとに残るおいしさを感じてほしい」~土づくりからこだわる想い~

愛媛県八幡浜市のみかん農家「あとに残るおいしさを感じてほしい」~土づくりからこだわる想い~

みかん 野菜

「特に、小さいお子さんが口にするものは、無農薬のものにこだわりたいという方もいらっしゃると思います。」

食に関心の高い方は、当然のように思うことですよね。


巷には、調理が簡単で、値段も手ごろなおいしい食べ物はたくさんありますが、身体に良いものなのか?と言われると、添加物を使って味つけをしたものもあり、少し心配に感じることも。


今回は、農薬や化学肥料を使わず、有機栽培でみかんを作っている愛媛県八幡浜市の農家さんに話をうかがいました。


素材本来のおいしさを届けたいと、土からこだわる農家さんの想いがあふれています。





愛媛県八幡浜市という地域がみかん栽培に適しているわけ

景色 農園

ーーこちらの農園で栽培されているみかんには、どのような特徴がありますか?


まず、土壌から違います。

この辺りは、緑泥片岩(りょくでいへんがん)、いわゆる青石がもととなってできています。

畑を見てもらうと、他の山よりも青っぽくなっているのが分かると思いますが、それが青石の特徴です。

青石は、堆積岩(たいせきがん)なので栄養が豊富で、水はけもよくしてくれるので、みかん栽培に適しているんですね。


ーー土壌の違いが、甘味にも関わってくるんですか?


養分が変わってくるので、木の成長などに影響します。

そのため、味が全然違うんですよね。

緑泥片岩ではない土壌で栽培されたみかんと比べてみると、味の違いがよく分かりますよ。


ーー愛媛県の八幡浜という土地柄がみかん栽培に適しているんですね。


基本的に日本の柑橘類の産地は、先ほど説明した緑泥片岩の地帯で多く栽培されています。

それに加えて、この土地がみかん栽培に適している理由として、気候も関係しているんです。

寒くなると、冷たい空気が関門海峡の方から海上を通り、四国の方にやってきます。

その冷たい空気が、放射冷却となり、霧や霜柱などを立たせるのですが、ここはその影響を受けません。

気温が氷点下になると、みかんの木は枯れてしまうことがあるので、冬でも寒くなりすぎないことが、みかん栽培には大切なことです。


みかんのおいしさを生み出す土づくりへのこだわり

農園 人物

ーーおいしいみかんを作る秘訣はありますか?


土壌の他に、肥料にこだわっています。肥料は、主に菌体肥料です。

菌体肥料とは、微生物の力によって分解された肥料のこと。

その菌体肥料と魚肥・鶏ふんも畑にまいています。

菌体肥料の中には、菌がたくさんいるので、魚肥・鶏ふんが菌のえさとなり、活動を活性化させます。

すると、菌がアミノ酸を作り出し、それが木の根に吸収されることによって、おいしいみかんが作られるのです。

また、一般的な栽培では、除草剤を使いますが、うちの畑では除草剤は使いません。

除草は、機械を使って刈り取るようにし、薬剤に頼らない栽培を行っています。

肥料 手

ーーみかんを生産する上で、最も大切にしていることはありますか?


有機栽培なので、安全を大事にしています。それから、おいしさ。

おいしさといっても、ただ甘いだけじゃなくて、「あとに残るおいしさ」です。

味噌汁も出汁がないと、味がよくても、なんだか旨味が足りないなと感じるときがあると思うのですが、それは、みかんも同じです。

化学肥料を使うと、味は良いですが、旨味がありません。

自然の力を利用して、あとに残るおいしさを作り出すのが、有機栽培の基本です。


ーー購入者に言われて嬉しかったなと思うことはありますか?


年間70トンの柑橘類などを市場に卸していて、たくさんの返答があります。

やっぱり、「おいしかった」の一言が嬉しいです。

みかん 人物



おいしいみかんの見分け方や食べ方のポイント

みかん 手

ーーおいしいみかんを見分けるポイントはありますか?


みかんの表面には、オレンジ色のブツブツがあります。

そのブツブツが小さく、表面の皮のきめが細かいものがおいしいみかんです。


ーーおいしく食べる方法はありますか?


そのままで食べるのはもちろんですが、ジュースにするのも、おいしいです。

わたしたちが育てたみかんで作ったジュースは、愛媛県のジュースコンクールで3年連続で入賞しています。

3年連続で入賞したのは、うちだけかな・・・笑

このコンクールでは、一般消費者の方にも審査をしてもらっているので、ごまかしがききません。


ーーみかんの内側の白いところは食べた方がいいですか?


白い部分は、栄養分が高いです。

また、繊維質も多いので、できたら食べてほしいところです。

それからうちのみかんは、皮ごと食べてもえぐみがでません。

農園に訪れた人には、皮ごと食べてもらうこともあります。

一般の方が、有機栽培でできたみかんと、そうでない栽培方法でできたみかんの違いを見た目だけで判断しようとすると、なかなか分かりにくいです。

ですから、皮ごと食べてもらうことで、その違いを認識してもらっています。

農薬を使わず有機栽培されたみかんを使用したジュースが新登場

みかん ジュース

農薬を一切使わず、農家さんが大事に大事に育てたみかんを使用した果汁100%のジュースが、野菜.comに新登場しました。


甘味料や添加物は加えず、有機栽培されたみかんのみで作られているので、まるでみかんをそのまま食べたかのような風味と甘さを味わえます。


また、ごくごく飲んでいただけるように、糖度を「12度」に設定。


小さなお子さまも安心して飲むことができます。


混じりっ気のない純粋なみかんジュースをぜひ一度ご賞味ください。


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